voidの意味

今回紹介するメソッドは、「int add(int a, int b)」のようにvoidを指定していた個所にint, double, Stringなどの戻り値の種類を指定します。ここでは、voidの意味について紹介します。

「void」は「真空」や「虚無」などを表す英語で、Javaのメソッド宣言で指定すると「何も返さない」ということを表します。ただし、voidはintやdoubleなどと異なり、変数や仮引数の型に指定することはできません。そのため、「void型」というものはJavaに存在せず、メソッドに指定したvoidは値を返さないメソッドを宣言するためのキーワード という扱いになっています。プログラミング言語によっては、void型というものが存在するものもあります 。

なお、「何も返さないメソッド」と「値を返すメソッド」を完全に別の書き方にしたプログラミング言語もあります。「Delphi言語」というプログラミング言語はこれらの2つを明確に分け、何も返さないものを「procedure (手続き)」、値を返すものを「function (関数)」というように別の書き方にしています。Javaのように書き方をある程度統一したほうが覚えることは済みますが、Delphiのように完全に分けたほうが意図を伝えやすく読みやすいと、どちらも一長一短です。